株式投資に興味はあるけれど、どの銘柄を選べばいいのか分からない…特に「配当金」をもらえる株に魅力を感じるという初心者の方が結構いると思います。僕もその中の一人です。
配当金は、企業が得た利益の一部を株主に還元するもので、持っているだけで定期的にお金が入ってくるのが大きな魅力です。
しかし、いざ配当銘柄を選ぼうとすると、たくさんの情報に戸惑いますよね。今回は、株初心者の方でも安心して配当銘柄を選べるように、見るべきポイントをわかりやすく解説します。
- 配当銘柄の選び方が分からない
- 配当銘柄を選ぶときのポイントが知りたい

この記事を読むことで、初心者の方でも配当銘柄の選び方、見るべきポイントが分かります。
配当利回りだけに惑わされない


「配当利回り」って何?
まず最初に目にするのが「配当利回り」という言葉でしょう。これは、投資した金額に対して年間どれくらいの配当金がもらえるかを示す割合です。


例えば、1株1,000円の株で年間30円の配当金がもらえるなら、配当利回りは3%です。
配当投資について詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめです!


高すぎない「配当利回り」を選ぶ
「じゃあ、配当利回りが高い株を選べばいいんだ!」と思うかもしれません。しかし、これは少し危険な考え方です。
極端に配当利回りが高い銘柄は、一時的な業績悪化や特別な事情で株価が下落している可能性があります。
その結果、利回りが高く見えるだけで、今後減配や無配になるリスクも考えられます。まずは3%〜5%程度の安定した配当利回りの銘柄から検討してみるのがおすすめです!
- 高すぎる配当利回りは要注意
- 適度な利回りを狙う 3%〜5%程度



初心者のうちは、極端に配当利回りが高い銘柄には飛びつかず、まずは安定した配当が期待できる銘柄に目を向けるのがおすすめ!
「配当の安定性」が一番大事!


いくら今の配当利回りが高くても、来年配当が減ったり、なくなってしまっては意味がありません。最も重要なのは、「安定して配当を払い続けているか」という点です。
具体的には、以下の2点を確認しましょう。
- 過去の配当実績をチェック!
- 「配当性向」を見てみよう!
過去の配当実績をチェック!
企業のウェブサイトや証券会社の情報ツールで、過去5年~10年くらいの配当金の推移を見てみましょう。
主に以下2点を確認しましょう。
- 毎年、同じくらいの配当を出し続けているか?
- 徐々に配当金を増やしているか?(増配)
「連続増配銘柄」と呼ばれる、何十年も連続で配当金を増やし続けている企業もあります。これは、企業がしっかり利益を出し、株主還元にも積極的だという証拠なので、初心者の方には特におすすめです。
「配当性向」も見てみよう!
企業が稼いだ利益のうち、どれくらいの割合を配当金に回しているかを示すのが「配当性向」です。
配当性向が低すぎず、高すぎない(一般的には30%〜50%程度が目安)企業は、今後も安定的に配当を出しやすい傾向があります。
高すぎると、今後の成長投資や不測の事態に備える余裕がない可能性があります。



配当利回り、配当性向が高すぎない、安定した銘柄を選ぶことがおすすめです!
配当性向について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。


企業の安定性と成長性をチェックする


配当金は企業の利益から支払われるため、企業の業績が安定していることが最も重要です。
主に以下の点を確認しましょう。
- 過去数年間の業績の推移を確認
- キャッシュフローを確認
- 事業内容の理解
- 自己資本比率が高い企業を選ぶ
- 「減配リスク」の低い企業を選ぶ
過去数年間の業績の推移を確認
過去数年間の売上高、営業利益、純利益が安定して推移しているかを確認しましょう。急激な変動がないか、右肩上がりの傾向にあるかなどを見るのがポイントです。
企業のIR情報(投資家向け情報)や証券会社のサイトなどで確認できます。
- 売上高
- 営業利益
- 純利益
- 急激な変動がない
- 右肩上がりの傾向がある



継続的に売上や利益が伸びているか、大きな赤字を出していないかなどをチェックしましょう。
キャッシュフローを確認
企業がどれだけ本業で現金を稼いでいるかを示す営業キャッシュフローがプラスであるかを確認しましょう。



キャッシュフローがマイナスの場合は、資金繰りに問題がある可能性も考えられます。
事業内容の理解
自分が理解できる事業内容の企業を選ぶことも大切です。
馴染みのある業界や、日常生活で利用している企業の銘柄は、情報も得やすく、事業の安定性も判断しやすいです。
自己資本比率が高い企業を選ぶ
自己資本比率は、企業の安全性を測る指標です。一般的に30%以上あれば安定しているとされています。高ければ高いほど、借金が少なく、財務が健全だと言えます。
「減配リスク」の低い企業を選ぶ
せっかく配当株を買っても、企業の業績悪化などで配当が減らされてしまうと、目的が達成できません。
減配リスクが低い企業選びのポイントは以下の2点があります。
- 配当金の推移を確認する
-
過去数年間、安定して配当を出し続けているか、できれば増配(配当金を増やすこと)の実績がある企業だとさらに良いでしょう。
- 「累進配当」を掲げている企業は要チェック
-
累進配当とは、「配当を維持するか、増配していく方針」を掲げている企業のことです。企業の配当に対する姿勢が強く、減配リスクが低い傾向にあります。



配当投資は配当がメインです。企業の配当に対する姿勢や増配実績を確認することが大切です。
分散投資を意識する


どんなに優れた銘柄でも、投資にはリスクがつきものです。配当銘柄に投資する際も、分散投資を強く意識しましょう。
- 複数の銘柄に投資
-
1つの銘柄に集中投資するのではなく、複数の銘柄に分けて投資することで、特定企業の株価変動リスクを軽減できます。
- 異なる業種・セクターに投資
-
例えば、金融業界と食品業界、IT業界など、異なる業種の銘柄を組み合わせることで、特定の業界の不況による影響を受けにくくなります。



投資にはリスクがつきものです。なので、資産を分散させ、リスクを軽減することが重要になりますよ。
分散投資について詳しく知りたい人は下記の記事がおすすめです。


初心者におすすめの配当銘柄探し方


配当銘柄の探し方は主に以下の3つがあります。
- 証券会社のスクリーニングツール
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多くの証券会社には、配当利回り、業種、時価総額など、様々な条件で銘柄を絞り込むスクリーニングツールがあります。これらを活用して、興味のある銘柄を探してみましょう。
- 配当金ランキングサイト
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インターネット上には、配当利回りランキングや連続増配企業(毎年配当金を増やし続けている企業)のリストなどを公開しているサイトがあります。あくまで参考情報として、複数の情報を比較検討することをおすすめします。
- 安定企業から選ぶ
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誰もが知っているような大企業や、長年安定して事業を継続している企業は、比較的安心して投資しやすい傾向にあります。
まとめ:最初の1歩を踏み出そう!
配当銘柄への投資は、株価の売買益を狙うだけでなく、定期的なインカムゲイン(資産を保有することで得られる収入)を得られる魅力的な投資方法です。
しかし、高配当ばかりに目を奪われず、企業の安定性をしっかり見極めることが大切です。
まずは少額から始めてみて、少しずつ経験を積んでいくのがおすすめです。ご自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、賢く配当銘柄を選んでいきましょう。
配当投資の始め方が知りたい方はこちらの記事がおすすめです。


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